解法ガイド / 整列ペア除外(APE)
極難
整列ペア除外(APE)
APE(Aligned Pair Exclusion)は、2つの青い基準セルから候補の組合せをすべて作り、矛盾する組合せを一つずつ除外する手筋です。
基準セルAのある候補が、基準セルBのどの候補とも共存できなければ、その候補をAから削除できます。
1. APEで使うALSの性質
ALS(Almost Locked Set、準ロック集合)は、同じ行・列・ブロック内の Nセルに、候補がちょうど N+1種類ある集合です。
集合全体から1種類を除くとNセルN数字のロック集合になります。異なる2種類を同時に除くと、NセルをN−1種類で埋めることになり不可能です。APEはこの後者を使います。
2. ALSが組合せを否定する条件
A=p、B=q(p ≠ q)と仮定します。黄色のALSが次をすべて満たすなら、この組合せは不可能です。
pとqがどちらもALSの候補に含まれる。- AがALS内の
pの全候補位置を見る。 - BがALS内の
qの全候補位置を見る。
A=pはALS内の全てのpを消し、B=qは全てのqを消します。ALSが異なる2数字を失って埋められなくなるため、(p, q)は成立しません。他の数字だけを含むALSセルは両方から見える必要がなく、pやqがRCCである必要もありません。
3. Type 1:基準セル同士が見える

Type 1では、2つの青セルが同じ行・列・ブロックにあります。
(x, x)は同じハウスで数字が重複するため直接不可能。- 異なる
(p, q)は、AがALS内の全p、Bが全qを見るときに不可能。
同じ数字の衝突はType 1の証明の一部です。
4. Type 2:基準セル同士が見えない

Type 2では、2つの青セルは互いに見えません。同じ数字を同時に置けるため、(x, x) は可能性として残さなければなりません。
両方に候補xがある場合、他の組合せがすべて否定されてもxは削除できません。Type 2で否定できるのは、異なる2数字を実際のALS矛盾が妨げる組合せだけです。
5. 削除までの手順
Aの候補が1, 4、Bが1, 6, 8だとします。A=4を調べるなら、Bの全候補と組み合わせます。
| A | B | 矛盾 |
|---|---|---|
| 4 | 1 | ALS Pが4と1を同時に失う |
| 4 | 6 | ALS Qが4と6を同時に失う |
| 4 | 8 | ALS Rが4と8を同時に失う |
BにはA=4と共存できる候補がないため、Aから4を削除できます。1つのALSが複数の組合せを否定しても、別々のALSが担当しても構いません。重要なのは全組合せが証明されていることです。B側の候補も逆向きに同様に調べます。
6. ヒントの色
- 青いセル:2つの基準セル。
- 緑の候補:基準セルで組み合わせる候補。
- 黄色いセル:矛盾に実際に使われるALS。
- 黄色い候補:仮定によってALSから同時に失われる2数字。
- 赤い候補:相手側の全候補との組合せが失敗し、削除できる候補。
7. よくある誤り
- 1組だけの否定では足りず、相手セルの全候補を否定する必要があります。
- 各基準セルは、ALS内で自分が仮定した数字の全候補位置を見る必要があります。無関係なALSセルは見えなくても構いません。
- ALSは1つのハウス内のNセルN+1数字でなければなりません。
- 同じ数字が直接衝突するのはType 1だけです。Type 2では許されます。
- 候補が未完成だと「全組合せが失敗」という誤判定を生むため、APEには完全な候補表が必要です。
- APEはペア、ウイング、ALS-XZと同じ削除に重なることがあります。複数の説明を残しても、既定ではより簡単な手筋が優先されます。
要点は一文です。一方の候補を固定し、もう一方の全選択肢を試し、すべて不可能なときだけ削除する。